茜のブログ。

茜のブログへようこそ。優柔不断で行き当たりばったりな茜が好きなことを綴るブログです。

今日立ち読みしてたらゾクゾクする本に出合った話。

どーも茜です。

今日も今日とて古本屋で立ち読みしてました。まぁブログタイトルでわかると思うので題名を。

「あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!」

HJ文庫さんから出版されてる内堀優一著の一冊。

まぁ知っての通り(知ってるのか?)僕はハッピーエンド大好きな人なので題名でこの本をこう予想したわけです。

あぁ、ムリムリ言いつつ本当は大好きなツンデレがヒロインなのかなぁと。

結果から言えば全然違ったのと、この話に次の巻があるのが不思議なだけじゃなく楽しみなんだよね。

とりあえず1巻全部読み終わったあとで思ったのが何とも言えない、こう、背中とかがゾクゾクする感じ。人によって好みが分かれる作品ではあると思うよ。

この物語はストーリーとか世界観はものすごく良くて、最後のラストを予感させない物語の運び方もすごいいいし、序盤の普通のラブコメも面白かったんだけど放送部のキャラがどーしても好きになれない…

僕は小説とかを最初に読むときは何も考えずに読むんだけどそれでも感覚的に無意識で頭の中で「あっこの後こうなりそうな予感…」って感じで時々思うことがあるんだけどこのラノベはそれが一切感じられなかった。

感覚で先を予想するよりも先が気になって仕方がなくなるぐらい書き方が上手でそれだけじゃなく途中挟まれるふっって笑ってしまうネタの数々。本当に面白いんだよこのラノベは。

僕が本気で人におススメしたい本の一冊。

こっからはネタバレ含む話なので見たくない人はブラウザバック推奨だよ。

っていうか本を読んでからこの下の記事を読んでほしい。この記事を読んでからでも楽しめるとは思うけどやっぱりまだ読んでない人はすぐにブラウザバックだ。

 

 

 

 

人の失恋を校内放送で垂れ流しにするか普通…しかもそれを聞いた全校生徒が失恋した主人公を励ますって…まぁラノベだから何でもありなんだろうけど全校放送はダメだと思うんだけど。本人も嫌がってるのにやるって言うね…

物語の中で本人はそれで励ましてるって言ってたような気がするんだけど正直腹立った。ヘイト集めてあとでスッキリみたいなキャラでもないと思うし。

この後の物語を読めば謎は解けるのかも知れないけど僕は大っ嫌いだね。

放送部員は置いといてラスト主人公が好きだったヒロインが実はもう既に死んでいたっていうのはホントに驚いたしそのシーンを読んだときは背中がゾクゾクゾクッてしたし驚きすぎてえ?えっ?って声に出したぐらい驚いてた。

この演出は僕は良いなぁと思ったんだけどラノベのところどころでヒロインの日記が挟まれてて、それが絶妙にストーリーが起こった直後のことを具体的には書かず日記にされてるからやっぱりツンデレの子がその時起こったことを日記にしたんだろうなーと思ってた。

けど途中で違和感がある日記がちらほら。読み進めていくとヒロインが死んでいることが発覚。そして日記は過去のもので、主人公がそれを読んでのネタ晴らし。

ここはこんなのだったなぁみたいな感じで日記を読み進めていくんだけどもう泣きそうになりながら読んでた。立ち読みだけど。

そしてヒロインが死んでいるという予想外の展開によって今までものすごく巧妙に隠されていたり思いっきり出していた伏線を一気にまとめて回収した。

探偵がピースを繋ぎ合わせて一つの結末に辿り着くような感じでヒロインがいないっていう衝撃や哀しみの感情の中に爽快感も混ざってハッピーエンド大好きな僕でもそこまで嫌な感じはしなかった。まぁ続巻が出るかもしれないって言うことが大きかったけど。

さらに、最近のラノベでは珍しくヒロイン一筋っていうのもいいなって思った。ただ、流石ラノベ主人公というべきか妙なところで鋭いのに自分に対する好意は鈍感っていうダメダメな性格はあぁ…やっぱりラノベ主人公だなと。そういうなんでその好意に気付かないんだよ!っていうまどろっこしいのを楽しむのも一つの楽しみ方だと思うしそれはそれで面白いからいいんだけど。

ほんとに読んでほしい。ここまで読んでくれた人でまだ読んでないって人はこの記事を忘れてから読んでほしい。涙腺崩壊すると思うから。